Cotton Candy【ベリカ限定】
結局、着替えを貸してくれると言った雅から、Tシャツとスウェットを借りた。


「ねぇ、誰もいないの?」


あたしが訊くと、彼は嬉しそうに笑って口を開いた。


「夏休みの間は俺だけ♪」


「どうして?」


「親父が海外に出張中だから、俺が夏休みの間だけ母さんも親父のとこ行った」


「そうなんだ……」


「だから、いつでも来いよ♪」


雅に満面の笑みで言われて、あたしからも笑みが零れた。


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