Cotton Candy【ベリカ限定】
「姫華……」


不意に、雅がいつもよりも低い声であたしを呼んだ。


その途端、胸の奥がキュンと鳴いた。


「何?」


平静を装って訊いたけど、あたしの胸はドキドキと高鳴っている。


ほんの少しだけ頬が熱くなるのを感じていると、あたしを真っ直ぐ見つめていた雅がクスッと笑った。


「その顔、そそられる……」


彼は低い声で囁くと、あたしの唇をゆっくりと塞いだ。


久しぶりに感じた雅の唇が、何だか切なかった。


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