Cotton Candy【ベリカ限定】
「はぁ……」


部屋中に、美奈子の大きなため息が響いた。


同時に、あたしの体が少しだけ強張った。


何を言われても負けない……


そう強く決めていたのに、その決意はあたしの全身を包み込む不安によって、掻き消されてしまいそうになっていた。


「どうして……?」


「え……?」


加世に訊かれて、あたしは彼女を見た。


「どうして、樋口先輩じゃなきゃダメなの!?」


加世は、強い口調でそう訊いた。


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