Cotton Candy【ベリカ限定】
冷たい秋風が頬を撫でるように吹く、10月下旬。


雅は、以前よりもあたしに会いに来るようになった。


「ねぇ、勉強しなくても大丈夫?もうすぐ入試じゃん?」


あたしが訊くと、あたしのベッドで横になっていた雅が体を起こした。


「大丈夫。もうやれるだけの事はやったからな。後は簡単な見直しでもして、体調に気をつけるくらいだから」


彼はそう言った後、学ランを脱いだ。


そして、悪戯な笑みで口を開いた。


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