Cotton Candy【ベリカ限定】
屋上に、雅の姿は無かった。


久しぶりの一人の時間。


最近はいつ来ても雅がいたから、すごく新鮮な気がした。


建物の裏に廻って、しばらくフェンス越しの街を見下ろした後、下から見えない位置にゆっくりと座った。


柔らかな午後の陽射しが、あたしの瞼を重くさせる。


壁にもたれながら、このまま眠ってしまいたいと思った。


どこまでも続く快晴の空が、妙に遠く感じて…


あたしはそんな空を視界から遮断したくて、目を閉じた。


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