Cotton Candy【ベリカ限定】
「言いたい事はそれだけ?」


冷静に訊いた大翔を見て、何だか虚しくなった。


唇を噛み締めたまま俯いていると、彼があたしの手首を掴んだ。


そして…


「話してみろ。俺が、ちゃんと聞いてやるから……」


大翔は、優しい声でそう言った。


その言葉を聞いたあたしは、ゆっくりと顔を上げた。


あたしの視線の先には、柔らかい笑みを浮かべた大翔がいた。


彼の笑顔が雅の笑顔を思い出させて、涙が止まらなくなった。


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