Cotton Candy【ベリカ限定】
「誰?」


数回のコール音の後、電話に出た大翔が怪訝な声で訊いた。


「あたし……姫華」


「姫華!?てか、掛けて来るの初めてじゃん♪やっと、コースターが役に立ったな!」


大翔は明るい声で言って、少しだけ笑った。


「昨日のお礼、言いたかったからさ……。昨日はありがと」


あたしの声は少しずつ小さくなっていったけど、彼はちゃんと聞き取れたみたい。


「どういたしまして」


大翔の優しい声が返って来た。


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