Cotton Candy【ベリカ限定】
「あたしさ……」


「ん?」


途中まで言ったあたしを、大翔が優しく促した。


深呼吸をして、ゆっくりと口を開く。


「あたし、ちゃんと雅と話して来るよ。大翔のお陰で、話せそうだし」


「そっか。頑張れよ」


あたしが自分の気持ちを告げると、大翔は優しく励ましてくれた。


「泣いたら俺が慰めてやるから」


「もう泣かないし」


そう強がったあたしは、もう一度お礼を言ってから電話を切った。


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