Cotton Candy【ベリカ限定】
「はい……」


「姫華!」


玄関のドアから顔を覗かせると、血相を変えた美奈子と加世がいた。


「どうしたの……?」


「学校行こう!」


「早くっ!!」


美奈子と加世は言いながら、あたしの手を引っ張った。


「えっ!?ちょっ……!何!?」


驚きながらも訊くと、美奈子が切羽詰まったような表情で口を開いた。


「樋口先輩、澤木先輩と別れたって!早く会いに行きなよ!」


あたしは、ため息をついた。


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