ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「ヤベ、隠れろ」


金髪ヤンキーさんは、あたしの体をちょっと押し、木の裏側にしゃがませた。


「あいつら……。
しつこいな。
まだ探してるのか」


チラッと……木の向こう側に視線を走らせるヤンキーさん。


それにつられて、木の向こうを見ようとして……。


「バカ」


頭をギュッと押し付けられ、そのままグイッと抱き寄せられた。


「おまえは、見るな。
気づかれるだろ」


「……っ」
< 138 / 447 >

この作品をシェア

pagetop