ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「俺が出てって、あいつらをひきつけるから……。
おまえは、このまま、まっすぐ走れ。
門くらいは……よじ登れるな?」


スクッと立ち上がり、あたしを見おろすヤンキーさん。


「えっ……。
でも……」


「でも、じゃない。
ヤレ」


あごをクイッと小さく動かし、短い言葉で命令を落とす。


その姿は……。


なんだかとても頼れる気がして……。


なんだかとってもカッコよくて……。
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