ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「……イヤッ!!」


頬にぶちゅっと……唇を押し当てられた。


生温かくて……ぬるっとしてて……。


心の底から……気持ち悪い!!


全身ゾゾゾ……っと鳥肌が立った。


すぐにでも……、今すぐにでも逃げ出したいのに……。


足が……硬直したみたいに動かない。


やだっ。
どうして……?


さっきは、ちゃんと逃げられたのに。


あたしひとりでも、なんとかできたのに。
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