ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
明らかに“男”って、感じの分類で。


背も高くてガッチリしてるし、女の子みたいな華奢さもない。


今押し付けられてる胸だって、こんな経験のないあたしにだってわかるほど、はっきりした筋肉質。


声だって低いし、しゃべり方も乱暴だし。


おまけに……はた目にもはっきりわかるほど、ケンカも強い。


あたしが、一番苦手な……男。


それなのに……。


「おい、返事がねぇけど、わかったか?」


包み込まれたまま、少しだけ離された距離。

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