天然王子とツッコミ姫☆
――と、いう訳で…
「えー…っと、この壁の向こうが購買部だよっ」
「ちゃんと案内しろよ!!」
現在。
私と西山は、誰もいない夜の校舎を歩いている。
西山ファンクラブの人達に説教してて、結局案内してもらえなかったから、有り難い申し出ではあったけど……。
「ね、ねぇ、西山」
「ん?」
「や、やっぱり、もう帰ろう?」
「えー……なんで?」
それ、言わせますかっ!?理由分かってるでしょ!?