身魂一体!!
〜+*☆*+*☆*+〜
「つまり、うんちゃらがなんちゃらで……(中略)これからも頑張ってください。」
初段の閉会行事が終わって、もう直ぐ結果発表
……のはずが
『なんだよ!もう、遅い!これじゃあ、蛇の生殺しだよっ!?』
「ホントに遅いなぁ。」
「どうしたんだろうねー。」
「アイツ、合格したかな…」
『蒼はそっちが気になるんかい!』
1級審査の時はさっさと結果が出てきた私たちにとって、10分はとても長く感じられた。
待ち時間が長すぎて死にそうです…
なんで遅いんだろう?
「あ、いたいた。おーい。」
『あれ、カズ。』
「待ちくたびれたから来た。」
『…あれ、加藤いたんだ。』
「いたよ!」
「ちなみに俺も。」
「結城~、アイツ合格したかなー?」
小学校が同じだった結城にも聞いている蒼は、すごく不安そうだった。
「知らない。まだ結果出てないし……
俺的には落ちて欲しい。」
「あんた最低っ!」
結城は、例のアイツには個人的に恨みがあるからね…(笑)
なんか、前の大会で話しかけたときに
「もう敵なんだから話しかけるな。」
って言われたらしい。
私でもイラっと来たよ、それ聞いた時は。うん。
「あ、結果出るよ!」
塔子が大きい声を出した。
ざわついているから、その声もそんなに大きくは聞こえなかったけど。
私の番号は148。
148……148………
『あっ、あった!!』
「うちもあった!」
「オレも!」
「うちも!!」
『女子は全員合格だね。』
「男子もだよ。」
「じゃあ、2年は全員だね!」
その結果にみんな安堵して、帰りの支度をしたのだった。