いつか、眠りにつく日
 もう一度、空たちを見ると、みんなこれ以上ないくらいの笑顔で輝いているように見えた。

「孝夫」
クロが声をかけた。
「もういいんじゃないか?お前の役目も、もう終わりでいいんじゃないか?」

 孝夫は、何かを考えるようにうつむいていたが、大きく肩で息をつくと、
「そうかもしれませんね。もう、僕が見ていなくても大丈夫そうですね」
と言った。

「そっか。まぁ、次回にでも旅立つ準備ができたなら言ってくれ」
クロはそう言うと、
「よし、蛍行くぞ」
と私を指差した。

「へ?」

「栞を探す途中だろうが。とっとと探さないと日が暮れちまうぞ」

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