いつか、眠りにつく日

1、

 夏休みのファーストフード店は混んでいた。

 私服をまとった学生たちが、若さをアピールするかのようにはしゃいでいる。

 何がおかしいのか甲高い声で笑い声をあげつづける姿を、私はカウンターに腰掛けて見ていた。手にはジュースの入った紙コップを持っている。もちろん飲むことはできないし、周りからは何も見えていないのだろう。

 たくさんの友達とつるむことはあまりなかった私だが、今になって正直うらやましく思う。変に大人ぶって、周りのノリについていかなかったことが悔やまれた。

 人生には後悔が多く、それは失くさないと気づかないことを身にしみて感じている。



 栞との未練解消からすでに4日が経っていた。

 
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