帰宅部全国大会
「な、なぜだ! なぜ俺のパンチが当たらねぇ!」
「俺とお前とじゃ、戦ってきた地盤がちげぇんだよ」
なんて格好付けてみたけど、相手が単調の馬鹿一直線だからです。俺の実力ではない。
でも言霊という日本語もあるわけで、こういったほら吹きで相手の戦意を削ぐのも立派な作戦。
現に先ほどまでの覇気はない。焦りからくる体力の消耗で、既に息を上がっている。
「こなくそ!」
「そぉいっ!」
最後に一本背負いを決めてやると、完全に戦意を失ったのか起き上がることはなくなった。
地面に仰向けになって大の字に伸びている。
「鍛練が足りんな」
というか同じ土俵で戦えないとこんなもんか。柔道家が総合格闘技に転身してボロ負けしてたもんな。
……それとこれとはちょっと違うか。