ぞっこん☆BABY〜朔ver〜




ポケットからタバコを取りだし、その中の1本に火を点ける。



ゆっくり吸って煙が肺に回ると落ち着き、そして吐き出せば煙は空へと上がっていった。




「どうせ本気になれねぇんなら本気になる努力すんのなんか無駄だろ」


「……」


「可愛いって思って付き合って、あ、やっぱ好きになれねぇって思ってからじゃ遅いし」


「……」


「別れって辛いもんじゃん。相手を傷つけたくねぇし」




だから付き合う意味はねぇ。

結局好きにはなれねぇんだから。



どっかのバカップルみたいに相手を思って泣いて笑って怒るなんてことしたことねぇし。



しかもそんなの疲れるだけだって分かってる。




「先輩は……」




タバコをくわえ、ゆっくりと吸う。



さっきまで俺を見てた愛梨は、前を向き一切こっちを見ようとしない。




「なんだよ」




思わず、さっきより低い声が出てしまった。




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