大好きです、先輩!!
「え、もしかして気付いてなかったの!?」
「え、何が???」
由紀ちゃんは教えてくれた。
クラスのほぼ全員の男子があたしにいつも熱い視線を送っていたこと。
そしてわざわざあたしを見に来る人もいたこと。
まるで御伽噺を聞いているようで、とても自分のことだとは思えなかった。
「だって舞、毎朝下駄箱に手紙たくさん入ってたでしょ?」
「あ…うん。」
「それでも、気付かなかったの!?」
「え、あれって一種の嫌がらせじゃなかったの!?」
「ええっ!! え~~~~!?!?」
由紀ちゃんは驚いたようにあたしを見つめる。