大好きです、先輩!!




―――――…


入学式の次の日、学校につくと、下駄箱に溢れんばかりの手紙が入っていた。



下駄箱を開けると一気に流れ出た“それ”。



その異様な光景を周りにいた女の子二人組は変な目であたしを見ながらどこかへ行ってしまった。




「うわっ!! 舞、それ何!?!? まさか全部ラブレター!?」




自分の靴を履き終えた由紀ちゃんがあたしのもとにやってきて驚愕の声を上げる。





「そう、みたい…」


「うわ、もうアイドルやん!!」


「違うって…」





あたしは仕方なくそのラブレターを拾い、ゴミ箱に捨てた。





「意外と残酷なことするんだね、舞…」





由紀ちゃんが捨てられたラブレターを見ながらつぶやく。




だって、持っててもしょうがないし、あたしはもう航汰先輩って胸に決めてるの!!






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