監禁ゲーム~REBOOT~
第1GAME"121人の自分"
数分後、尾形を助けるかのように、アナウンスが流れた。

「ガガ…ガ…ザー……こんにちは、尾形さん。今から貴方には、ゲームをしてもらいます。」

機械音のアナウンス。

胡散臭い。

「……ゲーム?」

新たな混乱が、尾形に生まれた。

「貴方の周りにある鏡は計124枚。そのうち、3枚は鏡じゃありません。その3枚を見つけたら貴方の勝ちです。もし、見つけるのが遅ければ………」

"抹殺です………"

アナウンスが途切れた。

疑問が過る尾形。

殺すなら、なぜ、意識が飛んだときに、殺さないのか。

なぜ、わざわざ鏡張りにしてまで、ゲームをするのか。

考えても、疑問は疑問のまま。

何も始まらない。

尾形はゲームクリアを目指し………

124枚のうち、3枚のダミーを探し当てる。

尾形が決意したと同時に、カウントが始まった……

「ガガ…ザー……残り、3時間…………ダミーだと思ったら、それを叩き割ってください……」

あと3時間で、ダミーを探さなければならない。

ダミーだと思ったら、叩き割る。

尾形は以下のことを脳に刻み、ダミーを探し始めた。
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