海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
「えっと、呼び捨てはさすがにハードルが高いから、君付けで呼びたいの………やっぱり今更ダメ?」


上目遣い?赤く染まった頬に上目遣い?


こんな風に頼まれて断れる男が、どこにいるのだろう?


カワイイ……カワイ過ぎだ。


「あっ、イヤ、いいよ………//////」


真っ赤な桐生につられる様に、オレの顔も熱くなる。


今日1人で学校来て、本当に良かったと思った。


「ホント!?ありがとう桜……じゃない、卓磨君!!」


実に嬉しそうな桐生が、満面の笑みをオレに届けた。


桐生!その言葉にその笑顔はヤバイって!!
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