海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
この2人が言ってるのがウソだと、オレは分かっていた。


だって虎も俊哉も、誤魔化せオーラが漂いまくってる。


しかし英語教諭は、納得したらしく………


「そうか。じゃあ授業始めるぞーーー」


特に突っ込む事も無く、授業を進め出した。


「フゥ…どうにか誤魔化せた……」


右隣の席の虎が、額の汗を拭う。


後ろから俊哉がオレに小声で尋ねて来た。


「なぁ卓磨。あの3人ホントはどこ行ったか知ってるか?」


「さぁ…確か海、トイレ行ってたけど」


『アイ、小梅、私トイレ行ってくる』って言って教室出てった海を思い出す。
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