海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
だけど海はまだ戻って来てなくて、その上外山と浜口もいなくなってる。


仲良く3人で弁当食べ終わって、海がトイレ行って、オレそこから虎と俊哉と話に夢中になってたから……後の事は分かんない。


そう答えると、難しい顔をした俊哉がキョロキョロとオレと虎を見比べた。


「卓磨…虎…オレなんか嫌な予感する………何事もなきゃいいんだけど……」


ドクンと、心臓が大きな音をたてた。


俊哉の嫌な予感は、昔からよく当たるから……


「タッケー気にし過ぎだって。きっと何ともねぇよ」


そう言う虎も、どことなく不安そうに外を眺めていた。
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