海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
両手を一生懸命動かして、涙を拭う。


今までの卓磨君の優しい笑顔と冷たい無表情が交互に浮かんで、押し潰されそうだった。


昨日の卓磨君……茶竹君達も言ってたけど、いつもの優しい面影とか全く無かった。


なんで?私がした事はあんなに怒らせる様な事だったの?


「フィッ……ヒック………」


嗚咽を堪えて、ちょっと頭がクラクラして来た。


その時………


「海……アンタなんか勘違いしてない?」


ずっと黙っていたアイが、急に口を開いた。


重みのある硬い声が、私の涙を見事に止まらせる。


勘………違…い………?
< 287 / 403 >

この作品をシェア

pagetop