海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
非常事態に戸惑い、完璧にパニックに陥る私に構う事無く、卓磨君は声を発した。
「海ごめん!オレお前の気持ち考えないで、ヒドイ事言って……本当にごめん!!」
「卓……」
「オレだってピアノのコンクール前は緊張して“逃げたい”思う時あるのに………その…なんか一昨日は、無性に気持ちコントロール出来なくて……」
気マズそうに頭を掻く卓磨に、段々と思考回路が復活。
謝ってくれてるんだと理解した瞬間――…涙が私の頬を伝った。
「う、海!?」
「卓磨君…私の方こそごめんなさい………私、ただ逃げたかっただけだったの……」
「海ごめん!オレお前の気持ち考えないで、ヒドイ事言って……本当にごめん!!」
「卓……」
「オレだってピアノのコンクール前は緊張して“逃げたい”思う時あるのに………その…なんか一昨日は、無性に気持ちコントロール出来なくて……」
気マズそうに頭を掻く卓磨に、段々と思考回路が復活。
謝ってくれてるんだと理解した瞬間――…涙が私の頬を伝った。
「う、海!?」
「卓磨君…私の方こそごめんなさい………私、ただ逃げたかっただけだったの……」