海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
ヒックヒックとしゃくりあげながらも、自分の気持ちを伝える。


「怖かったの……私が一緒に出て卓磨君が音楽祭優勝出来なかったら、自分のせいになっちゃうって思ったら………」


涙を拭く私の目線に合わせて腰を屈めた卓磨君は、黙って話を聞いてくれていた。


「だから出たくないなんて言っちゃったけど………そんなのただ逃げてただけ。周りの皆に言われて、やっと気がついたの……」


アイに小梅……哲兄。


それに冬柴君と茶竹君の2人だって、私達の事応援してくれてる。


言え………私。


今こそ言わなきゃいけないんだよ!!
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