海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
周りでは、全校生徒が各々と楽しそうに友達と話し込んでる。


一方の私は、もう何度目かも忘れたため息を、肺の空気が無くなるまで吐いた。


「あぁああぁあ!!緊張で倒れそうぅ~~~~!!」


半泣きになってる私の頭を、アイと小梅がヨシヨシと撫でる。


それだけで気分が安らぐんだから、やっぱり友達っていいなって思った。


「桐生さん大丈夫?大分顔色悪いけど」


「リラックスが大事だよ~~~」


後ろから冬柴君と茶竹君の声がして、パッと振り返った。


2人と一緒にいた卓磨君と目が合った瞬間、ドキンと胸が高鳴る。
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