海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
次から次へと、海とオレ達に向かって歓声が湧き起こった。


シーンと静まり返っていたのがウソの様に騒がしくなる体育館内。


「卓磨ーーー!お前凄かったぞーー!」


「桐生も!最高だ!!メッチャな!!」


「どうしてくれんの目腫れちゃったら!!」


「とっても良かったですぅ~~~~!」


虎·俊哉·外山·浜口の4人がピョンピョン跳び跳ねてるのが見えた。


全員満面の笑みを浮かべてるが、女子2人は泣き笑い顔。


「………海、お前最高だったよ」


ピアノから離れて海の傍に行くと、海の目から一筋の涙が流れていた。
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