海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
慌てて口元を押さえると、確かにゆるゆるになっていた。


ウワハズ!海の前でなんて顔してんだオレ!!


自分で自分の顔は見られないけど、多分相当どうしようも無い顔してたに違いない。


「あ~~~…///何でもない……//////」


ゴホンと咳払いをして、空き教室のイスを2つ引っ張り出す。


「座れよ海」


「う、うん……」


海は少しモジモジしながらも、オレの隣に置いたイスに腰かけた。


数秒間、沈黙が流れる。


海もオレも何だかテレ臭くて、なかなか話題を切り出せずにいた。


ぬぁぁぁ!しっかりしろオレ!!
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