海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
「すみません桜土君……あまりにもステキな演奏だったからつい……嫌な思いさせちゃいましたか?」


上がってたテンションが元に戻ったらしい桐生は、頬を真っ赤にしながらちっちゃくオレに謝る。


メチャクチャカワイイ……お人形みたいだ。


「そんなワケ無いじゃん。嬉しかったって」


本心をありのまま伝えると、桐生がホッとした様に顔を緩めた。


その時、3年生の音楽の先生が音楽室に姿を現した。


「アレ…?お前等、確か2年の桜土と桐生?どうしてこんな所にいるんだ?」


「あっ、先生すみません!!ここ吹奏楽部使うんですよね?」
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