海と桜の奏 ~Pure・Harmony~
慌てて桐生と一緒に音楽室を出て、教室に戻る。


荷物を手元に集めている桐生をジーーーッと見ていると、桐生が首を傾げた。


「あの桜土君………?帰らないんですか?」


「ん?帰るけど?」


「じゃあ誰か待ってるんですか?」


「うん、桐生を待ってんの。一緒に帰ろうぜ」


ドサッ!!


………桐生にカバン落とされたんだけど、オレ……


「えっ!?わ、私!?なんでですか!?まだ明るいし、私1人で帰れますよっ!?//////」


一瞬で真っ赤になった桐生は、さりげな~~~~く1人で教室から出て行こうとした。
< 63 / 403 >

この作品をシェア

pagetop