明日目が覚めたら
「名目は、婿探しですが、近隣の国の素晴らしさや、

 人生の勉強だと思って旅をさせていただいています。」


ウルルは、我ながら、

なんだか背伸びをしていることを言ってるなと思ったが、

どうも、この王相手だと大人ぶりたくなる。

多分国賓として、対等に対応してくれているからだろう。

それと、若くして一国を背負っている、この王に、

自分もこうありたいと思っているからだろう。

王は

「ほう…」

と感嘆を示し、

「なかなか頼もしいね。」

と言って笑った。

「そうだな、面白い姫だ。今度ゆっくり話したい。」

そう言ってにやりとしたのは、

弟のジェイン。

「ええ、是非に。」

なぜか、ドキンとした。







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