明日目が覚めたら
ウルルが目を覚ましたのは

それから三日後のことだった。

命にまで及ぶ致命傷はなかったものの、

途中に出た岩に直撃した右腕は骨折し、

岩の隙間から映えるブッシュをなぎ倒し

途中で引っかかったものの体中に擦過傷を負った。

出血が少なかったのが救いだが、内出血がひどく、

どす黒くあちこちが腫れ上がっていた。


「いたい…」

ウルルが漏らしたうめき声で、

皆がウルルの周りに集まった。


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