明日目が覚めたら
何不自由なく王子として暮らしてきたんだろう。
優しく笑う王子に、胸が締め付けられた。
アレクはそんな風には笑えない。
アルルは人に頼ることもなく生きてきた。
ついこの間まで生みの親には捨てられたと思い込み、
育ての親には売られた自分を、
必要とされてない人間だと思い続けてきた。
愛することに愛されることに慣れてないアレク。
「アレク。」
「なんだ?」
「私が幸せにするから。」
ウルルが言いたいことが分かったようで
アレクは笑って。
「頼むな。」
と言った。