ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「ちょっと話せない?」
「うん、いいよ!」
嬉しそうに頷く女を連れて、向かったのはキスをしたあの教室。
ドアを閉めると、女は抱きついてきた。
「嬉しいっ…。瑞希から、きてくれて…」
女の顔が近づく。
オレは思わず、女から離れた。
だって、こんなことしにきたんじゃねぇ。
「…どうしたの?」
不安そうにオレの顔を見つめる。
「別れよ」
もしかしたら、コイツをさらに傷つける言葉をオレはいま言ったかもしれない。
「な、なんでっ?」
「オレ、気になるヤツできたから」