オレンジ・ドロップ

 着々と文化祭の準備が進む教室の中


 ― 別の日の帰りの時間

 「飾り付けの花をクラス全員の人に2個ずつ作る事に協力願います」


 みんな快く引き受けてくれた


 「あと、店番を決めたいと思います」


 「仲のいいグループでいいので5~6人グループを作ってください。順番はくじ引きで決めようと思います」

 揃って賛成の拍手

 良かった♪

 よし!!

 決め事終わり~~~!


 先生からも付けたしの一言


 「我が校は女子高である。よって、家族のものであれば男性を呼んでも構わない」

 「え~~~?」
 「家族だけ~~~?」

 ブーイングの嵐


 「お前ら、最後まで話しを聞け! 未だ話の途中だぞ。

 で、申請のあったものだけ一人だけ男子を呼んでもいいことになった」


 「一人~!?」
 「やった~♪」

 再びブーイングする人、喜びの歓声をあげる人と分かれた

 私は、そのどちらでもない


 「そのためには、招待状を受け取ったものだけとする。黒板横に名前表を貼って置く。招待状が必要な者だけ○をつける事。以上」

  一人……

 ずっと考えることがなかったアイツの姿が脳に過る

  荻野を呼ぶ?

  でも
 
  今まで何の連絡もしてないし

  ……どうしよう




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