片想いだったね
「景子もさ、美紀とまっすを疑ったらしいけど、そんなくだらない事する理由が無いって思ったらしくて。C組の奴らに聞いたみたいなんだよね。そしたら美紀とまっすがバック持ってウロウロしてたって言ってた奴らがいてさ。」
………景子は、一応私とまっすが犯人じゃないって思ってくれてたんだ。
「まぁ、ここからは俺の憶測だけどね?美紀とまっす、このバック景子に渡したじゃん?まぁC組の奴らはバック持ってる姿を見たけど、いつ見たかは景子に言ってないから、そのまんま伝えただけだと思うんだ。だから景子もカンチしちゃったんかなって。」
「……ごめん私、絶対景子だって決めつけて問い詰めちゃった。」
まっすが涙目になる。
「あらら~。謝るのは俺じゃないじゃん?ソコは景子に言ってよ~。」
だんだんと元の翼に戻っていく。
「でもよ、先に手出したのは向こうだろ?」
内山はまっすの顔を心配そうに見た。
「いや、まぁね?でもお互い疑ったわけだもん。しかも既に怒りピークじゃん?手も出ますって~。」
「………………………。」
私は先生の治療を黙って受けていた。
私もまっすも、
景子ですら悪くないなんて。
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「じゃあ、犯人は誰なの!?」
まっすが荒々しく翼に聞く。
「う~ん、モテない男の僻みじゃね~?自分が上げたチョコレートをダメにしちゃう行為はしないっしょ~?女の路線は低いかもね~。」
なんとなく三人、確かにとため息を吐く。
「ごめん。」
翼が私たちの方を見て、笑っていた顔が急に真面目な顔になって頭を下げた。
「マジごめんな。」
「翼、もう良いから。」
「翼、頭上げろよ、良いから。」
「………翼。」
横になって最後の治療を受けた私が翼に言う。
「チョコレートパフェね。」
まっすも内山も、そして翼も、
「「「アハハハハっ!」」」
と、皆で笑った。
「笑うと痛いっ!全身痛いっ!」
「当たり前。全身打撲。明日は熱出るから早く帰りなさい。」
先生が笑いながら皆を保健室から出させる。