片想いだったね


「美紀~っ!!!」


三階の私達のクラスの窓からまっすが顔を出す。


ここの学校は玄関を出ると、全部の教室から校門を抜けるまでの敷地内が見えるようになってて登下校の生徒が直ぐにわかる。


「まっす~っ!!」

「美紀~バイバ~イっ!」

「バイバ~イ!!」



大きな声を出すと身体が凄く痛いけどまっすの顔を見えると、つい元気な声を出して返事したくなる。


「そんだけデカイ声出せたらお嫁に行けるわ~。」

「まっすの嫁に行くわ。」

「アハハ~。どっちも花嫁~。」



自転車置き場には翼の自転車がポツンと置いてあった。


「ケツ乗っちゃって~、花嫁~。」

「…………………。」



いつも友達とじゃれて乗るときは股を開いて乗るけど……。


なんとなく、


「乗ったよ。」


足を揃えて女座りで翼の荷台に座った。


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