霞を散らす風のごとく
「ほんとに?ホント?」
「あぁ…」
「そっか…そうだよね……助けてくれてありがとう」
愛緋は向けていた銃をしまうと2人にお礼を言った。
「いや…ヴァンパイアが人間を襲う前に止めないといけなかったから。気にするな。それより…怪我がなくてよかった」
そう言って女のヴァンパイアがフッと微笑んだ。
「うん!あ、そうだ良かったら名前を教えてくれないかな…?私は愛緋、海音寺愛緋!」
「愛緋か…。私は悠妃冬夜。こっちは…」
「神木龍だ」