冷血ボーイ
教科書をしまって席について、ふぅーっと自分を落ち着かせる。
「ひまわりーっ!なんか誰か呼んでるよー?」
え、あたし?
誰かに呼ばれたみたい。
部活やってる訳じゃないし、他のクラスに友達は少ないから、呼ばれるなんてこと滅多にないんだけど…。
不思議に思いながらもあたしは席を立って廊下に近づいた。
「誰?」
「あ、この子!」
クラスの子が指さした方向に視線を向けると、ショートカットに目がパッチリとした美人さん。