冷血ボーイ





教科書をしまって席について、ふぅーっと自分を落ち着かせる。





「ひまわりーっ!なんか誰か呼んでるよー?」




え、あたし?

誰かに呼ばれたみたい。




部活やってる訳じゃないし、他のクラスに友達は少ないから、呼ばれるなんてこと滅多にないんだけど…。





不思議に思いながらもあたしは席を立って廊下に近づいた。





「誰?」


「あ、この子!」




クラスの子が指さした方向に視線を向けると、ショートカットに目がパッチリとした美人さん。




< 181 / 312 >

この作品をシェア

pagetop