冷血ボーイ
それにあたし、年上だし。
いつも玲央くんばっかりに年上面させてらんないでしょ。
「そっか。本当はあーゆーこと言う奴、ぶっ潰してやりてぇけど…」
そう言いかけたとき、ちょうど昇降口に着いてしまったので、一旦別れてお互いの下駄箱へ向かった。
上履きに履き替えた玲央くんは、いつの間にか3年の下駄箱の方までやって来て、ケータイをいじっていた。
「玲央くん?」
呼びかけたけど、応答なし。
なんかあった?