冷血ボーイ





実紅ちゃん…?




「だいたい、あたしがひまわり先輩に憧れてるとか嘘ですよ。わかってます?先輩。それとも本気にしました?」




実紅ちゃんは自分の髪の毛をいじりながら、あたしの方を見た。




本気にしました?…って…。

そんなの、本気にしたにきまってんじゃん…。




後輩から憧れてるんです!なんて言われて、嬉しくない先輩なんていないでしょ?



だからあたしだって…普通に本気にしたよ…。




「その顔じゃ、本気にしたって感じですね」




冷たい顔で実紅ちゃんはまた玲央くんの方に顔を戻した。




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