冷血ボーイ




「笠原…っおま「実紅ちゃん」




玲央くんの言葉を遮った。




暇つぶし?

暇つぶしって何?




玲央くんとあたしの関係を壊したのが、ただの暇つぶしだっていうの?




「最低…」


「よく言われます」




あたしの顔をまっすぐ見て、それからニッコリと笑った。




「実紅ちゃんは…あたしたちの仲を壊したかっただけかもしれない。ていうか…あたしたちの仲だけだったら…それだけで収まってたらよかったよ…」




やばい。

涙、出そう。




ちゃんと実紅ちゃんに怒らないといけないのに。




何で今までのこと思い出して、泣いちゃうんだろ、あたし…。




実紅ちゃんよりも2歳も年上のくせに…っ。



「実紅ちゃんは、あたしたちの仲だけ壊したと思ってるかもしれないっ…けどっ…っ…」





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