冷血ボーイ




あなたは……

実紅ちゃんは…っ…!




玲央くんと、玲央くんのお父さんの信頼も…壊したんだよ……。




「けど、なんですか?」


「実紅ちゃんは…っ」




どうしよう。

あたしの口からじゃ、辛くて、言えない……。




玲央くんを、あなたが前好きだった人を……犠牲にしたんだよ…。




「はっきり言ったらどうですか。ていうか、ひまわり先輩が泣く意味もわかりません」




もう、やだ…。

あたしっ…何でこんな子に騙されてたんだろう。




こんなこと、今更言ってもしょうがないのに。




「実、紅ちゃんは…っ…」




その時。




< 300 / 312 >

この作品をシェア

pagetop