冷血ボーイ




「今日、あたしの教室に

 玲央くん来なかったから

 やっぱ行かないことにしたのかなって

 思ってだんだけどね?」


「あー…ごめ。

 廊下で親父につかまってて」




あ、だから校長室に

お父さんいなかったんだ?




「やっぱり秘密基地にいるかもって

 思って来たの。

 でも、いなくて…帰ろうと思ったら」


「オレが来た、って?」




うん、とあたしは頷いた。




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