冷血ボーイ




「あたしね、実紅【ミク】っていうの」



だからなんだよ。

覚えろとか言うなよ…?



めんどくせぇな、お前すべてが。



「ねぇ、あたしのこと覚えてて

くれたんだよね?そうだよね?」



だんだん腕を掴む力が強くなってて。

簡単には離してくれなさそうだ。



「…玲央って、呼んでいいかなぁ?」


「は?」



まじで。

ふざけんのも大概にしろよ。



< 69 / 312 >

この作品をシェア

pagetop