fragile

涙が溢れてきた。

「どして…?ねぇ、なんでいきなり?」
と泣きながら言うと

「そういうのが重いんだよ!それと、なんなの?その髪型。真面目ぶってるだけだろうけど。」

「…………」

「テニスが上手いだとか知らないけど、テニス部の部員達もあんたの事嫌いらしいよ?」

「……」
必死に涙をこらえた。

「でもさ、あんたが来なければもう皆喜ぶんじゃない~?」

ボロクソに言われたけど、「そうだね」とだけいい、いたみを耐えて教室まで荷物を取りにいった。


< 24 / 27 >

この作品をシェア

pagetop