~校内恋愛禁止ですっ!!~

「もしかして須藤めぐさんですか?」

「はい。そうです」

「僕はここで働いている一之瀬悠と言いいます。今日からよろしくお願いしますね」



彼女はそう言って深々とお辞儀をした。



とっても礼儀正しい子なんだな……。

私の名前まで覚えてくれているなんて……。



しかも一人称が"僕"だなんて。

可愛い上に僕っ子なんて、どれだけ私をきゅんきゅんさせれば気がすむのよ。

もう妹みたいに可愛がってあげたいな…。



「こちらこそよろしくね、悠ちゃん」

「えっ……?」



彼女はいきなり驚いたような顔をした。



私何か変なことでも言ったかな?

普通によろしくって言ったつもりなんだけど。



「あの、何か勘違いしてるみたいですが僕は……」



「お姫……、朝からなにやってんの?」
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